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国語のデジタル採点の選び方

国語のテストは選択問題だけでなく、長文の記述問題や漢字の書き取りが多く含まれるため、どうしても採点に時間がかかります。AIを活用した自動採点システムは確かに便利ですが、日本語特有の表現や国語ならではの厳密な判定においては、完全に任せきれないのが実情です。

こちらでは、国語におけるAI採点の現状と限界を整理したうえで、教員の負担を無理なく減らせる「マークシート方式との現実的な組み合わせ方」を解説します。

国語の採点業務が変わるデジタル採点とは?

「串刺し採点」でクラス全員分を一気に丸付け

デジタル採点システムの代表的で強力な機能が、生徒全員の同じ設問の解答だけをパソコン画面に並べて連続で丸付けできる「串刺し採点」です。1人の答案を最初から最後まで通して見るよりも、同じ問いだけを連続して確認するほうが、採点基準のブレを抑えやすく、作業スピードも格段に上がります。

漢字・記述式のAI自動採点も進化中

近年は、AI-OCR(手書き文字認識)や生成AIを活用し、記述式問題を読み取って自動で点数を算出するシステムも登場しています。たとえば教育系企業のEduLabは、ChatGPTを組み合わせた自動採点サービスの対応範囲を国語の記述問題にも広げたことを発表しています。また、システムによっては長文記述や縦書きの答案も高精度で読み取れるとうたうものも存在します。

こうした技術は着実に進化していますが、その精度を実際の教育現場でどこまで信頼して使えるかは、特有の注意点を理解しておく必要があるでしょう。

参照元:株式会社EduLab(https://www.edulab-inc.com/news/press/1409/)
参照元:testus(https://faq-kanken.dga.jp/faq_detail.html?id=1120003)

AIによる国語採点(漢字・記述)の注意点

トメ・ハネ・ハライの判定はAIで完璧にできるか?

中高生のクセ字や筆圧の薄い文字は、AIにとって正確な読み取りが極めて困難な対象です。さらに漢字の採点においては、「とめ・はね・はらい」の細部だけで一律にバツにはせず、前後の文脈や全体のバランスを見て正誤を決めるケースも少なくありません。

このような「指導方針に基づいた柔軟な判断」は人が行うべき領域であり、AIの全自動判定を過信すると、正解にすべき解答を誤って弾いてしまうリスクが生じます。

長文記述の採点は、結局「教員の目視チェック」が不可欠

国語の記述問題は、全教科のなかでも自動採点の難易度がもっとも高い分野です。日本語は構造が複雑であり、生徒独自の豊かな表現や論理の飛躍までAIが正確に汲み取ることは容易ではありません。

AIが点数の目安を提示してくれたとしても、「なぜその点数になったのか」を生徒へ説明するためには、最終的に教員自身が答案を読み込む必要があります。AIの不自然な採点を修正する手間のほうが、最初から自分で採点するより時間がかかってしまう本末転倒な事態も起こり得ます。

無料ソフトや個人契約に潜むセキュリティリスク

コストを抑えるために、インターネット上の無料ソフトや個人向けAIアプリに答案を読み込ませるのは危険です。国語の記述答案には、生徒の氏名だけでなく、個人の思考プロセスや価値観といった秘匿性の高い情報が含まれます。文部科学省のガイドラインでも成績情報は重要資産と位置付けられており、セキュリティ体制が不明確なツールへのアップロードは、情報漏洩や規程違反につながるおそれがあります。

国語のテスト採点におすすめなハイブリッド型「マークシート」

AIの誤判定を修正する二度手間を防ぎ、採点時間を短縮する現実的な解決策としておすすめなのが、マークシート方式と画面上の串刺し採点のハイブリッド運用です。

読解問題(選択式)はマークシートで高精度の時短採点

語句の意味や文法、選択式の長文読解問題は、記号で答えるマークシート形式に切り替えます。塗りつぶしの有無を機械的に判定するだけのシンプルな仕組みのため、AI文字認識のような誤読の心配がなく、目視での確認作業を抑えられます。

漢字や記述問題は画面上で教員が串刺し採点

漢字の書き取りや記述問題は、無理にAIの自動判定に任せるのではなく、教員自身がパソコンの画面上で串刺し採点する方がもっとも確実でスピーディです。マーク欄と手書きの記述欄が1枚にまとまった「ハイブリッド解答用紙」を使えば、選択式はシステムが瞬時に自動集計し、記述部分だけを教員がまとめて目視確認できます。

AIのミスを疑いながら確認するストレスがなく、自身の裁量でサクサクと丸付けを進められるため、結果的に採点業務全体が早く終わることも。

高額な専用機は不要、既存の複合機でスキャン可能

マークシートの導入というと、数十万円する専用の読み取り機(OMR)が必要なイメージがあるかもしれません。しかし近年は、職員室にある一般的な複合機やスキャナーで解答用紙をPDF化し、パソコンのソフトで処理できるタイプが主流です。新たに高額な機材を購入しなくても、既存の設備を活かして低コストで始められます。

まとめ

国語のデジタル採点において、漢字の細かな判定や長文記述のニュアンス評価をAIに完全委託するのは、現状ではハードルが高いといえます。だからこそ、選択問題はマークシートで完全自動化し、漢字・記述は教員が画面上で串刺し採点するという役割分担が、無理なく採点時間を半減させる実用的なアプローチといえるでしょう。

下記は、導入コストを抑えつつ、国語の記述式にも柔軟に対応できるおすすめのマークシート特化型システム2社です。自校に最適な採点環境を構築するための参考に、あわせてご覧ください。

記述式にも対応できる
おすすめのマークシート会社2選

スキャネット

スキャネット_キャプチャ画像

引用元:スキャネット公式HP
(http://www.scanet.jp/)

集計/採点用ソフトの費用
無料ソフトあり※有料ソフト99,000円~
取り扱っている
読み取り機の種類
スキャナ44,000円~
導入にかかる最低費用
48,180円

教育ソフトウェア

教育ソフトウェア_キャプチャ画像

引用元:教育ソフトウェア公式HP
(http://www.kyoikusw.co.jp/)

集計/採点用ソフトの費用
107,800円~
取り扱っている
読み取り機の種類
OMR※費用は要問合せ
導入にかかる最低費用
622,600円

【調査対象】
2023/5/8時点、Google検索で「マークシート 導入」と調べ、検索結果に表示された上位50社を選出。

【選定基準】
その中でマークシート、集計/採点用ソフト、読み取り機の金額が明記されている2社をピックアップ。

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