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マークシートの読み取り機で、「安い」のはどれ?高性能なのに費用が抑えられる、コスパの良い読み取り機を調べてみました。そこでここでは、公式HPに読み取り機の価格が掲載されている会社をご紹介します。調べたところ、スキャナとOMRでそれぞれ1社ずつ価格の掲載がありました。
(2021年10月時点)
読み取り形式 | 社名/機器名 | 価格 |
---|---|---|
スキャナ | スキャネット FUJITSU Image Scanner fi-7030 |
39,600円 公式HP |
OMR | 教育ソフトウェア 「SR-1800EXplus」 |
600,600円~ 公式HP |
※SR-1800EXplusの価格はソフトウェアとのパッケージ価格です。
※ソフトウェアは別売り、無料ソフトあり。
スキャネット社のためのソフトウェアと連動することでマークシートの読み取りを行うスキャナ。マークシートだけでなく、画像の読み取りなども可能。
パフォーマンスは、1分間にA4カラー約27枚、両面では50枚の読み取りができます。省スペースなので、デスクサイドでも利用できます。
※ソフトウェアとのパッケージ価格です。
OMRとしては、リーズナブルな価格で購入できます。マークシートの読み取りに特化しており、ハガキ、カードなどのA4サイズまで、さまざまな大きさの紙に対応可能。
オプションで、ボールペンによるマークでも読み取ることができます。このタイプでは、高校生を対象とした試験の採点やマークシートによるアンケートなどを取ることができます。重さは約5kgなので、他のモデルと比べても、移動が楽です。
マークシートの読み取り機である「OMR」と「スキャナ」についてご紹介。また2種類の読み取り機の違いとは何か解説します。
項目 | スキャナ | OMR |
---|---|---|
読み取り精度 | 〇 | ◎ |
導入コスト | ◎ | △ |
導入の手軽さ | ◎ | △ |
「OMR」と「スキャナ」の違いについて、導入前と導入後それぞれに注目して考えると良いでしょう。
コストを抑えられて手軽に導入できる「スキャナ」と、読み取り精度の正確性が特徴の「OMR」。これから導入を考えるときの参考にしてみてください。
しかし、導入の際に気になるのはやっぱり「費用」。マークシートの導入にかかる費用について調査してみました。
マークシートを導入するうえでのメリットと言えば、膨大な量の用紙を、読み取り機が自動で行なってくれるという点に尽きます。
では、その読み取りを行なってくれる機械には、どのようなものがあるのでしょうか?
現在、大きく分けると2種類の読み取り機があります。それが、OMRとスキャナです。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて、ご紹介します。
OMRは、簡単に言うと、マークシートを読み取るための専用機器です。
OMRの特徴は、読み取り精度の高さ。例えば、ゴミをマークと認識することはなく、薄い塗りつぶしが認識されないことも少ない点が売りです。
一方でネックとなるのがコストです。1機あたり20~30万円程度の費用がかかり、それにプラスしてソフト代もかかります。高機能モデルはそれ以上に高価なのが実情です。
現在、スキャナは、OA機器としてすっかりおなじみですね。
かつては、コピー機のように書類を1枚ずつ読み取るものが主流でした。しかし今では、数十枚あるいはそれ以上の用紙をセットしても、自動的に読み取ってくれるものが、幅広く普及しています。
また、注目していただきたいのが、導入する際のコストです。OMRと比べて格段に低く、安いもので5~10万円程度。30万円ならかなり上位の機種が導入できるのです。一方で、読み取り精度は、どうしてもOMRには及ばないと言われてきましたが、近年では精度も格段に進歩しています。
これまで、OMRは精度、スキャナは低コストという棲み分けがされていましたが、現在ではスキャナの精度向上により、その差は縮まってきています。そうした状況や予算などを踏まえ、どちらを選択すべきかを判断するのがオススメです。
もっと詳しく、スキャナとOMRの違いを知りたいという方のために、それぞれの機器におけるマークシートの読み取り方法や、データ化の仕組みについてまとめました。
スキャナでは、一旦書類全体を画像データとして読み取り、それから専用のソフトウェアでマークシートの記入部分を抜き出します。塗りつぶしだけではなく記述式の試験等、文章の読み取りも可能です。
スキャナによる読み取りのデータ化は、ソフトウェアの仕事となります。スキャナで取り込んだ画像データから、マークシートの記入がいくつあるのかを判別し、集計と分析をするのです。
一方、OMRでは、鉛筆等で塗りつぶされた部分に光を当て、その反射を直接読み取ります。一定以上の濃い塗りつぶしだけを読み取ることができるため、読み取り精度も高いです。
OMRの場合、塗りつぶしの有無をそのままデータ化します。読み取ったデータを専用のシステムで集計し、分析するのはスキャナと同様です。
スキャナ | OMR | |
---|---|---|
読み取り方法 | マークシート全体を、画像データとしてスキャン。その後、読み取り用のソフトウェアを使い、取り込んだ画像からマークシート内で塗りつぶされている部分を抜き出す方法。 マークシートだけでなく、画像の読み込みもできるので、通常のスキャナとしても利用できる。 |
マークシートに光を当て、塗りつぶされた部分の反射を読み取る方法。塗りつぶしがあるかないかだけを判別して読み取ることができる。 ただし、通常の画像等、マークシート以外のものは読み取ることができない。 |
データ化の仕組み | 画像データから、特定の文字等を抜き出して文章化、データ化するOCR技術を利用して、塗りつぶし部分のデータ化を行う。 | 鉛筆など、黒鉛で塗りつぶされた箇所の反射のみ読み取ってデータ化を行う。 |
読み取り精度 | 読み取り精度は、スキャナの品質とマークシートの判別を行うソフトウェアの性能による。 ただし、現行のスキャナは高性能なスキャン機能を備えており、ソフトウェアの性能も日々進歩しているため、読み取り精度は十分。 |
塗りつぶされた部分があるか、ないかだけを基準に読み取りを行うため、非常に精度が高い。 マークシートに正しく塗りつぶしが行われていれば、ほぼ100パーセント読み取りを行ってくれる。 |
導入コスト | マークシートは各社のホームページからまとめて購入可能。一定以上の性能があれば、どんなスキャナでも利用できる。 高機能な業務用スキャナであっても、価格は最大数万円程度。ソフトウェアを購入すれば、スキャナをもらうことのできる会社もある。 |
静電気を生じにくい専用の用紙と、OMRの読み取り専用機、読み取ったデータを集計するシステムを導入しなければならない。 OMR読み取り用の機器は大型のものも多く、費用は高額。数十万円かかることも。 |
導入の手軽さ | ある程度の性能をもつスキャナさえあればよいので、手持ちのスキャナを流用することもできる。 小型のスキャナを使えば、コストもスペースも最小限。導入は非常に楽。 |
専門的な設備の導入になり、費用も高いため、会社やサービスの吟味に時間がかかる。 スキャナと比べれば、導入のハードルは高い。 |
従来は、ミス無く確実な集計を実現するためには、専用機であるOMR(光学式マーク読取装置)が必須とされていました。また、マークシートをスキャナで読み取ろうとすると、誤認識や用紙搬送のムラが頻繁に生じてしまい、実用的ではありませんでした。
しかし、近年、スキャナの高精度化・高速化が進んでおり、スキャナでも十分に高精度なマークシートの集計が可能となっています。
スキャネット株式会社が提供している「スキャネットシート」は、マークシート読み取りにはOMRがなければならない、という概念に一石を投じるものです。
従来、マークシート導入には数十万円の費用が必要でしたが、スキャネットシートならマークシート本体の料金のみで、高精度の読み取り機能を利用できます。
スキャネットシートを利用するためには、以下の機能を備えたスキャナが必要です。
この機能を備えたスキャナをすでにお持ちであれば、マークシートを購入するだけで、すぐにスキャネットシートを利用できます。さらにスキャネットでは、マークシート読み取りに必要なソフトウェアも無料で用意しています。
もちろん、国家資格やセンター試験などにも対応した有料版も使用できますので、多様な使い方があります。
1. FUJITSU Image Scanner fi-7030
コストパフォーマンスと省スペースを追及したモデルです。fiシリーズのラインナップでコンパクトなサイズを従来機から継承しており、デスクサイドなど狭いスペースに置いても利用できます。
また、読取速度が従来製品比約35%向上し、コンパクトながらカラーA4原稿を毎分27枚・54面(200/300dpi)の高速スキャンを実現。
ブレーキローラを採用しており、薄い原稿から厚い原稿(40g/m²~209g/m²)まで 様々な原稿を一度に読み取ることが可能です。 窓口業務に有効な、カード読み取りにも対応しています。
さらに、混載給紙に効果的な斜行補正機能により、1枚の原稿が傾いて給紙されても次以降の原稿へ傾きが連続することを抑制します。
2. ScanSnap iX500
毎分A4カラー約25枚・両面で50面の高速スキャンに対応したコンパクトスキャナーです。新開発のデュアルコアCPUを搭載した「GI」プロセッサーを搭載。スキャナ本体での画像処理実現と共に新しいインターフェースに対応。
シンプルなメニュー画面で、機械が苦手な方にも簡単に操作が可能です。また、 Wi-Fiでスマートフォン・タブレット・パソコンなどにも画像ファイルを送信することが可能で、ストレスを感じることなく書類を電子化し閲覧できます。
1. FUJITSU Image Scanner fi-7480
A3対応でありながら、 A4スキャナと同等の装置の高さを実現。デスクサイドにも設置できるコンパクト設計で狭いスペースでも使用できます。読み取り速度を大きく向上し、カラーA4原稿を毎分80枚/160面(300dpi)の高速読み取りを実現しました。
また、スリープ状態からの復帰も1秒以下と高速であり、使いたいときにすぐ使えます。 「音検知」と「原稿の移動量監視」の2つの原稿保護機能を搭載。紙詰まりの発生時には原稿搬送を停止し、大切な原稿の破損を防ぎます。
2. FUJITSU Image Scanner fi-7770
A4横原稿で毎分100枚・200面(200/300dpi)の読み取り速度を実現。一度に300枚までの連続読み取りが可能なため、大量の原稿入力業務を効率化できます。
給紙状況をセンサーで感知し、原稿にかける圧力を制御する「インテリジェント・ピックアーム」が搭載されています。これにより給紙ミスの防止と紙詰まりの低減を両立し、より安定した給紙を実現します。
OMRについてもいくつかまとめてみました。用途や目的、予算に応じて、もっとも導入が楽で利用しやすいシステムを取り入れましょう。
SR-1800EXplus
OMRは、スキャナよりも機能が絞られているため、基本的に給紙容量と読み取りの処理速度、用紙のサイズしか違いがありません。数あるOMRの中でも、コストパフォーマンスに優れた機種が「SR-1800EXplus」です。
対応する用紙のサイズは、カードからA4用紙まで。パソコンとの接続方法はUSB2.0で給紙容量は50枚、読み取り速度は毎分29枚。高速なモデルではありませんが、スキャナと同じくらい小さいので持ち運びも可能です。
有料のオプションを使えば、ボールペンの読み取りにも対応することができる、マークシート初心者に適した一台となっています。
SR-430plus
読み取ることができるのは、はがきとカードサイズ限定という、変わり種のOMRです。A4用紙やA3用紙を必要とするテストなどを行わず、簡単なアンケートや調査、出席や出退勤の管理などを中心にマークシートを導入するなら、十分に活躍してくれることでしょう。
OMRそのものも小型なうえ、読み取り速度は1分あたり100枚と高速で給紙容量は200枚。USB接続に加え、シリアルポートのRS-232ケーブルでも接続可能。大きなサイズの用紙を読み取る必要がないのであれば、コストパフォーマンスも使い勝手もよい機種です。
SR-6000plus
「SR-6000plus」は、「SR-1800EXplus」の上位機種となっています。マークシートの本格導入におすすめの一台です。
カードからA4サイズまで対応しており、読み取り速度は1分あたり100枚、給紙容量は500枚の大容量。本体はUSBでパソコンに接続できるほか、オプションを追加すれば両面読み取り、バーコード読み取り、ボールペン読み取り、セレクトスタッカ機能を利用することもできます。
セレクトスタッカ機能とは、読み取った用紙の出口が2つに分かれる機能のことです。例えば、テストの解答用紙で名前や番号などの記入が正しく行われているものと、ミスのあるものとで別々のトレーに分けて回収することができます。
また、セレクトスタッカ機能には、読み取った書類に通し番号などを印字する機能もついているので、読み取り後の再チェックも簡単です。
SR-11000
1分あたり183枚の読み取りを実現したハイエンドOMRです。USB接続に加え、標準でセレクトスタッカ機能がついているほか、「SR-6000plus」と同等のオプションにも対応しています。
給紙容量も500枚と十分な容量を備えており、高機能ゆえにサイズも大きいです。とにかく高速、高性能でミスのない読み取りをしたいなら、おすすめの機種と言えます。
1.SR-3500HYBRIDplus
通常のマークシートだけでなく、文章の読み取りも可能なOMRです。給紙容量は500枚、読み取り速度は1分あたり58枚で、ボールペン、両面読み取り、セレクトスタッカ機能をオプションで追加することができます。
イメージセンサがついており、マークシートの読み取りと同時に記述式の部分も画像としてスキャン可能です。文章での回答を必要とするアンケートやテストなど、さまざまな場面で利用できます。
読み取り速度こそマークシート専用機に多少は劣るものの、OMRの正確さとスキャナの柔軟性両方の良い部分をもっているのが特徴です。
2.SR-6500HYBRIDplus
「SR-3500HYBRIDplus」の上位機種。オプションや読み取り用紙の対応サイズ、給紙容量、接続方法は「SR-3500HYBRIDplus」と同じですが、セレクトスタッカ機能が標準搭載されており、読み取り速度も1分あたり88枚とかなり高速化されています。
より高機能な記述式読み取りモデルがほしい人におすすめの機種です。
こちらはマークシートをスキャナで読み込み、画像データにしたものを専用のソフトを使って読み取る方式です。一般的なスキャナ(または複合機)と読み取りソフトさえあれば実施できるため、手軽にマークシートを導入できます。マークシートを読み取ることしかできないOMRと違い、さまざまな用途で使用できる点も嬉しいですね。
しかし、スキャナでマークシートを読み取る方法は、やはり精度の面がデメリットになります。マークシートを画像データとして読み取るスキャナ方式が、マークをダイレクトに識別するOMRに精度の面で劣るのは仕方ないでしょう。 また、スキャナによる読み取り方式の精度や処理スピードは、使用するスキャナの性能に大きく依存します。
そのため、古いスキャナの場合は紙詰まりなどの搬送ミスにより、読み取り画像が変形してしまうことも少なくありません。 結果、それだけ読み取りエラーを起こす可能性も高くなるというわけです。スキャナでのマークシート読み取りには、できるだけ性能の良いスキャナを使用することをおすすめします。
精度が上がってきているとはいえ、OMRに比べるとやはり読み取りエラーの不安があるスキャナ。
しかし、気軽に導入でき、柔軟な運用ができるところがスキャナの利点です。
など、スキャナを使った読み取り方式が適したシーンも少なくありません。
マークシートを使った仕事の効率化のため、スキャナ、もしくはOMRの導入を考えているのであれば、かかるコストパフォーマンスは重要なポイントですよね。
こちらでは、読み取り機の性能と費用、そのどちらも優れたマークシートをランキング形式でまとめてみました。
費用で比較!
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