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ストレスチェックの外国語版に対応するマークシート会社
多言語対応!外国語のストレスチェックが可能なマークシート会社
企業のグローバル化ということもあり、外国人労働者は増加をしています。そんななかでもストレスチェックは必要。しかし、日本語が通じない外国人社員に向けて外国語のマークシートがあればいいと思いませんか。そこでここでは、多言語対応のストレスチェックのマークシートを用意している会社をいくつかご紹介します。外国人労働者向けのマークシートをお探しの企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。
スキャネット
日本語はもちろん、中国語や英語、ポルトガル語、タガログ語、ベトナム語の標準版(57項目)のストレスチェックに対応しています。
受検番号と氏名がバーコードでプリントできるタイプを利用する場合、「ストレスチェック実施ソフト」または「差し込み印刷ファイル」の購入が必要です。設問は全て外国語で印字されているので、外国人労働者も日本人労働者と同じ受検環境で一緒に受験できます。
スキャネットのストレスチェックは、無料ソフト「カンマくん3」を活用してシンプルに集計作業ができる上、CSVなどのデータ出力にも対応。さらに厚生労働省が配布している無料ソフトウェアにインポートすることも可能です。
キャリアバンク
スピーディーな対応とリーズナブルな料金設定が魅力のマークシート会社です。中国語や英語、ベトナム語のストレスチェック57項目版に対応しています。紙媒体と、Web利用によるスマートフォン・パソコンでの受験が可能です。
ストレスチェックの結果から、「高ストレス」と診断された労働者については、本人の希望に応じキャリアコンサルタントやカウンセラー、医師によるカウンセリングを実施します。
また必要であれば仕事のストレス判定図のほか、部署別、職種別の分析結果も提供。続けて利用することで前年の結果や全国平均などと比較もでき、職場環境改善に役立てられます。結果に基づいた改善提案を受けられるのもポイントです。
中災防(中央労働災害防止協会)
中災防のストレスチェックは標準版の57項目で、日本語をはじめ、英語、中国語、ポルトガル語、ベトナム語、インドネシア語の6ヶ国語に対応。それぞれの言語での調査票と、結果リポートを提供してくれます。
受検後のチェックシートは専用の封筒に入れ封をした上で、担当者を通じて中災防に返送。内容が他人に漏れることなく個人情報を保護できます。
ストレスチェックの分析結果を用いて、事業場の要望に合わせたセミナーも提案するほか、職場環境改善や健康づくりに関する教育など、社内教育の提案も実施。
中災防の結果リポートは専門用語を使わず、イラストやレーダーチャートを用いて理解しやすいよう工夫されている点も魅力です。
メンタル・プロ
英語や中国語をはじめ、ポルトガル語、ベトナム語の4ヶ国語のストレスチェック57項目版に対応しています。
メンタル・プロでは、ストレスチェック1人あたりの価格に250円プラスすると、高ストレスと判断された労働者全員にカウンセリングを実施。カウンセリングは基本的に対面で行われますが、必要に応じてWeb面談や電話カウンセリングにも対応してくれます。
ALART
英語をはじめ、中国語、韓国語、ベトナム語、タガログ語、ポルトガル語、フランス語、インドネシア語、ネパール語、ミャンマー語の全10ヶ国語のストレスチェックに対応しています。調査票だけでなく、結果レポートや高ストレス者への通知文も、外国語で対応。
価格設定は、従業員100名以下で95,000円〜。このパッケージに外国語版ストレスチェック受検料金が別途かかります。その他事業所・従業員への個別配送や、高ストレス者への医師面接などのオプションサービスも。
外国語版のストレスチェックは厚生労働省のサイトから
様々な職場における外国人労働者の増加に伴い、外国人労働者に対するストレス状況の検査も重要視され準備が進められています。厚生労働省が推奨しているストレスチェックである「職業性ストレス簡易調査票」の英語版が厚生労働省の公式サイトに用意されており、自由にダウンロードすることができます。
ストレスチェック調査票「23項目・57項目・80項目」の違い
多くの企業や公官庁が導入している職業性ストレス簡易調査票には、チェック項目数が23項目のものと57項目のもの、さらに80項目のものがあります。ここでは、それぞれの職業性ストレス簡易調査票の違いについて解説していきます。
23項目
23項目の職業性ストレス簡易調査票は、57項目の簡易版とされており調査時間は2〜3分程度です。23項目版は主に個人のストレス反応に関する調査項目が記載されており、仕事の分量や仕事に対するイメージ、最近1ヶ月の精神状態や職場の人々に対する印象などを4段階で調査します。
57項目
57項目の職業性ストレス簡易調査票は、数多くの企業が利用しているスタンダードなタイプです。調査時間は5分程度であり、23項目版の調査項目に加えてさらに細かい質問項目が用意されており、職場のストレス原因や本人のストレス度合い、職場満足度などについて測定することが可能です。
参照元:外国語版の職業性ストレス簡易調査票等|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/index_00022.html
80項目
さらにストレス状況の検査を細かく検査するために、80項目の職業性ストレス簡易調査票を導入する企業も増えてきています。57項目版の調査内容に加えて、仕事の内容や職場環境、会社や組織、仕事の状況や成果なども調査項目として用意されています。
調査時間は10分程度であり、仕事に対するモチベーションや職場環境、ハラスメントの状況なども調査できる内容となっています。
ストレスチェックにマークシートを利用するメリット
現在行われている職業性ストレス簡易調査票は、3種類とも全てマークシート方式となっています。
ストレスチェックの調査票をマークシート化することで、回答する側の負担が減り迅速に回答することができるメリットがあります。さらに回答結果がマークシートであることから、マークシート読み取り機器による高速処理と正確なデータ入力が可能となり、数日で調査内容をフィードバックできる点もメリットと言えます。
ストレスチェックは外国人も対象
ストレスチェックとは、企業が従業員のメンタルヘルスについて把握して、職場環境改善のために行う調査です。この調査は労働安全衛生法に基づき、一定以上の規模の企業に義務付けられています。ここで「外国人労働者はストレスチェックの対象になるのか?」と疑問を感じる人もいるかもしれません。
外国人労働者の場合には、日本国内の企業と労働契約を結んでいるのであればストレスチェックの対象となります。例え外国籍だったとしても日本の企業において業務を行っている以上、ストレスチェックを受ける必要があります。
ここで注意したいのが、ストレスチェックを行う際の言語です。たとえば日常的に英語を使用している外国人労働者が日本の企業で働いている場合、上記の通りストレスチェックの対象です。しかし、ストレスチェックを日本語で行った場合には設問の意味がわからないなどでストレスチェックがスムーズに行えないという状況が発生することも十分に考えられます。
ストレスチェックを実施することのメリット
ストレスチェックを実施することには、企業側・従業員側それぞれにメリットがあります。
企業側のメリットとしては、従業員のメンタルヘルスに関する問題を早期発見に繋げ、必要に応じたサポートを提供できるようになる点です。チェック結果から強いストレスにさらされている可能性がある従業員を発見でき、適切な対応を行えるようになります。また、職場内のストレス要因も明らかにできるため、改善策を講じられることから従業員が快適に働ける環境を整えやすくなります。
従業員側のメリットとしては、従業員自身も自分のストレスレベルを把握しやすくなり、セルフケアへの意識を高められるようになります。また強いストレスを抱えていると判定された場合、医師の診断やカウンセリングなどを通じて適切なサポートを受けられるようになる点もメリットといえます。
多言語のストレスチェック対応が重要な理由
近年、さまざまな企業で外国人労働者の受け入れを行っています。厚生労働省が公表しているデータによると、令和6年10月末における外国人労働者数は2,302,587人。前年と比べると253,912人増加していることから、外国人労働者は増加傾向であるといえます。国籍別で見ると、ベトナム570,708人(外国人労働者数全体の24.8%)・中国408,805人(17.8%)・フィリピン245,565人(10.7%)の順となっています。
以上から、外国人労働者に対するストレスチェックについて検討する必要がある企業も多いといえますが、もし対象者全て日本語でストレスチェックを実施した場合は、「設問等の意味がわからない」「ニュアンスが通じない」などさまざまな問題が発生し、スムーズにチェックが行えない可能性があります。逆に母国語で行うことにより、素直に自分が感じていることを表現できるためにスムーズなチェックにつながる、というメリットが得られます。
以上の点から、外国人労働者に対するストレスチェックを行う際には母国語で実施することが重要であるといえます。
参照元:厚生労働省|「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和元年10月末現在)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09109.html
記述式にも対応できる
おすすめのマークシート会社2選
スキャネット
引用元:スキャネット公式HP
(http://www.scanet.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 無料ソフトあり※有料ソフト99,000円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- スキャナ44,000円~
- 導入にかかる最低費用
- 48,180円
教育ソフトウェア
引用元:教育ソフトウェア公式HP
(http://www.kyoikusw.co.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 107,800円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- OMR※費用は要問合せ
- 導入にかかる最低費用
- 622,600円
【調査対象】
2023/5/8時点、Google検索で「マークシート 導入」と調べ、検索結果に表示された上位50社を選出。
【選定基準】
その中でマークシート、集計/採点用ソフト、読み取り機の金額が明記されている2社をピックアップ。