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ストレスチェックはタガログ語でも受けられる
ストレスチェックは外国人労働者も対象
労働者のメンタルヘルスを適切に管理し、心身ともに健全な状態を保てる労働環境の実現を目指して、2015年12月から一定の条件を満たした全国の事業場に対してストレスチェックを実施することが義務づけられました。
ストレスチェックが義務づけられている事業場は、チェック対象となる労働者50人以上が所属する全ての企業や事業所であり、日本人労働者も外国人労働者も等しくストレスチェックを受ける必要があります。
ただし、外国人労働者に対するストレスチェックでは、それぞれの労働者に関して言語レベルの差による影響が出ないための注意も重要です。
例えば、日・フィリピン経済連携協定(EPA)による制度を活用して、フィリピンから日本へ出稼ぎに来ている外国人労働者であれば、一定以上の日本語能力を有しているかも知れません。しかし、企業が自らフィリピンから出稼ぎ労働者や実習生などを招いているような場合、労働者ごとに日本語能力の差が大きいこともあるでしょう。
そのため、フィリピン人労働者を雇用している事業場では、タガログ語に対応したストレスチェックを実施することで労働者の回答時の負担を軽減しつつ、回答結果の正確性向上を目指すのが理想的と言えます。
タガログ語に対応したストレスチェックマークシート会社
ここでは、フィリピン人労働者を雇用している事業所で利用したいタガログ語に対応したストレスチェックを提供するマークシート会社の一部をご紹介します。
スキャネット
スキャネットは、専用のマークシート用紙を販売している会社であり、スキャナーを使った読み取りソフトも無料で提供しています。そのため、会社にパソコンやスキャナーといった機器を用意した上で、スキャネットの専用ソフトをダウンロードすれば、用紙の購入だけでストレスチェックを実施可能。また、スキャネットでは大量集計や高速読み取りに対応したスキャナーも販売されており、改めて環境づくりをしたい場合にも頼りになります。
スキャネットでは200種類以上のマークシート用紙が用意されており、タガログ語にも対応している点が魅力です。その他、無料の電話・メールサポートや、有償版ソフトによる分析レポートの出力など、顧客のニーズに合わせたサービスもそろっています。
アルトペーパー(AltPaper)
東大発のベンチャー企業が開発した、紙ベースのアンケート収集システムであり、厚生労働省のマニュアルに完全準拠した「AltPaperストレスチェックキット」を提供しています。
タガログ語(フィリピン)やベトナム語、タイ語など、日本語と中国語を含めた15言語に対応しており、それぞれの言語に対応したストレスチェック調査票や個人分析レポートの翻訳も可能です。
また、継続利用の会社のために過去5年分のデータを無料で保管や、東大発自動処理技術を活用して最短2週間での手書きアンケートのデータ化に対応など、顧客の利便性を考えたサービスが提供されていることもポイントです。その他、紙ベースのストレスチェックだけでなく、WEB受検にも対応しています。
NPO法人トゥマンハティふくおか
NPO法人トゥマンハティふくおかは福岡を拠点に活動しているNPO法人であり、外国人労働者が母語によるストレスチェックを行えるようサポートしている団体です。
2021年3月時点で、厚生労働省の公式サイトで翻訳版が公開されている「英語、ポルトガル語、中国語、ベトナム語」を除き、タガログ語(フィリピン)やベンガル語(バングラデシュ)、インドネシア語(インドネシア)などの7カ国の言語に対応したストレスチェックシートを無料で提供しています。
それぞれのシートには日本語と各言語が併記されており、日本人労働者のストレスチェックと一緒に集計することが可能。ただし、NPO法人トゥマンハティふくおかはあくまでも日本語・タガログ語対応のストレスチェックシートを提供しているのみであり、個々のデータ分析や集計代行といったサービスは提供されていません。
記述式にも対応できる
おすすめのマークシート会社2選
スキャネット
引用元:スキャネット公式HP
(http://www.scanet.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 無料ソフトあり※有料ソフト99,000円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- スキャナ44,000円~
- 導入にかかる最低費用
- 48,180円
教育ソフトウェア
引用元:教育ソフトウェア公式HP
(http://www.kyoikusw.co.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 107,800円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- OMR※費用は要問合せ
- 導入にかかる最低費用
- 622,600円
【調査対象】
2023/5/8時点、Google検索で「マークシート 導入」と調べ、検索結果に表示された上位50社を選出。
【選定基準】
その中でマークシート、集計/採点用ソフト、読み取り機の金額が明記されている2社をピックアップ。