公開日:
|更新日:
大学への導入
ここではマークシートを導入して採点・集計を効率化した大学の成功事例をまとめています(選出条件:2023/5/8時点、Google検索で「マークシート 導入」と調べ、検索結果に表示された上位50社の中でマークシート、集計/採点用ソフト、読み取り機の金額が明記されている2社)。ほかにもマークシート取扱会社に関する情報、スキャナで読み取るマークシートが大学の経費削減に役立つ理由も解説。
大学独自の入試改革で補助金が増える制度が始まる方針
マークシートを導入した大学の事例集
事例(1)大学入試へマークシートを導入
Before
- 1科目あたり500名の採点作業をすべて手作業
膨大な工数と人件費が発生
大学入試、一般選抜入試、全学部入試でのマークシートの導入は、各私立大学で独自の方法をとっています。非常に煩雑化し、採点業務の工数はもちろん、記述式の採点などは特に時間を要する作業です。
私立大学の中でも、学部ごとに試験内容が異なるため、数学や英語といった科目ではマーク式を採用しているところも少なくありません。
大学入試でマークシートを導入している私立校も多く存在し、マークシート式を採用することによって、採点作業の効率化を図ることができます。ミスの許されない正確性が問われる作業こそ、マークシートでの自動採点を導入するべきでしょう。
実際にマークシート式を採用している大学は、1科目あたり500名の採点作業をすべて手作業で行っていたところから、膨大な工数と人件費が発生していましたが、マークシートによる自動採点を活用したことで、経費削減、工数削減を実現することができています。
マークシート式入学試験を導入している主な大学・学部一覧
- 明治大学
国際日本学部/総合数理学部/文学部/経営学部/商学部/農学部/情報コミュニケーション学部
- 青山学院大学
社会情報学部/コミュニティ人間科学部
- 中央大学
理工学部/総合政策学部/国際経営学部/国際情報学部
- 法政大学
英語の入試試験
- 関西大学
全学部
- 立命館大学
全学部
上記の大学、学部でマークシート式を採用しています。
事例(2)数学のテストにマークシートを導入
After
- 数分で採点完了
- 採点日時の設定・教員への採点依頼などの調整が不要に
毎年大学では、高校までに培った数学知識の習得状況を調査することと、授業科目の履修対象者を決める目的でテストを実施しています。2009 年度のテスト時に、スキャナで読み取るマークシートを導入してみました。
全25問中24問をマークシートで出題して読み取りソフトでスキャンしたところ、約 200枚のスキャンが数分で完了。これまでの採点では12名の先生にお願いしていたので、短時間で採点できただけでなくコストの削減にもつながりましたよ。
採点日時の設定や、教員への採点依頼などの調整が不要になったのも良かったです。学生キャンパスアンケートの集計にもマークシートを導入し、約 1000枚のスキャンを2時間ほどで完了しました。今後、より多くの教員に活用してもらいたいと考えています。(国際情報大学・准教授)
参照元:新潟国際情報大学 情報センター(https://cc.nuis.ac.jp/library/files/kiyou/vol13/13_yamashita.pdf)
購入したマークシート |
100問12択片面(SN-0065) |
枚数 |
1,000枚 |
サイズ |
A4 |
価格 |
16,500円 |
特徴 |
テストの採点に役立つマークシート。無料サンプルの申込や100枚からの購入(3,300円)も可能です。 |
対応ソフト |
らく点先生2(テスト採点用ソフト):無料
カンマくん(アンケート用ソフト):無料
QA-Navi2無料版(アンケート用ソフト):無料
らく点マークくん3(国家試験対応採点ソフト):無料
らく点マークくんスタンダード(国家試験対応採点ソフト):33,000円 |
販売会社 |
スキャネット株式会社 |
事例(3)出席カードにマークシートを導入した事例
導入前は授業の出席カードを手書きで作成して学生に配布して回収。回収したカードを外部業者へデータ化してもらって出席処理をおこなっていました。
マークシートの出席カードを導入したことによる一番のメリットは、大幅なコストカットと作業時間の圧縮でした。
今回は大量の出席カードを読み取るための業務用スキャナーを購入しましたが、3年程度で初期費用を償却できる計算です。ランニングコストは用紙代程度で、従来に比べたら大幅なコストカットに繋がりました。
出席カードの情報精査は、外部に作業依頼していたため1~2週間もかかっていました。いまでは大学内で完結できています。スキャンデータを学内の管理システムに取り込むところまでを、1日分(1300枚)1時間半程度では終わってしまうので非常に楽になりました。
導入の際には、ICカードやスマホシステムの提案も比較検討しましたが、マークシートは仕組みがシンプルで移行がスムーズだったのも決めてです。(大学・教務課)
参照元:スキャネット公式HP(https://www.scanet.jp/user_data/case2.php)
購入したマークシート |
SN-0441 職業性ストレス簡易調査票 標準版(57項目) |
枚数 |
記載なし |
サイズ |
記載なし |
価格 |
6,050 円(税込) |
特徴 |
授業で配布し、学生が学籍番号をマークシートで記入。出欠をとるためのカードと、データを読み取るためのソフトです。 |
対応ソフト |
SN-0086 出席カード+カンマくん3(無料の集計ソフト) |
販売会社 |
スキャネット |
事例(4)大学専用オリジナルデザインのマークシートを導入した事例
すでにマークシートは導入していたものの、使用者が限定されていたため、全教員で使用できるマークシートと読み取り機を検討していました。
導入して良かった点は、教員のニーズに細かく答えてくださる対応力の高さ。記入欄の数字のフォント指定までさせてもらえて、カスタマイズできたのが良かったです。マークシートには大学専用のオリジナルマークをデザインしました。
もちろん集計の早さ、操作の簡単さも採点の効率化に繋がっています。(大学・教務課)
参照元:スキャネット公式HP(https://www.scanet.jp/user_data/example.php)
購入したマークシート |
カスタマイズシート(50問・10択・A4) |
枚数 |
年間15,000枚程度 |
サイズ |
A4 |
価格 |
要問合せ |
特徴 |
要望にあったシートを作成するシート |
対応ソフト |
らく点マークくん3(カスタマイズ) |
販売会社 |
スキャネット |
事例(5)授業内テストや定期試験にマークシートを導入
良くなったポイント |
・学生の理解度が低い問題を把握できる |
・論述式の採点が手作業よりも圧倒的に楽 |
大学に最初のOMRを導入してから10年以上経ち、現在は2台目と3台目が活躍しています。マークシートの良いところは、基礎を繰り返し教えられること。設問ごとに正答率が出るので、学生の理解度が低い問題を把握でき、必要に応じて解説もできます。
期末試験にもマークシートを利用していて、論述式を手作業で行うときと比較にならないほど採点が楽です。採点時に出した成績をエクセルに落とせるので、学生一人ひとりに得点をメールで通知することも可能。とても便利なので、これからもマークシートを利用し続けるつもりです。(大学・数学課教職員)
参照元:教育ソフトウェア公式HP(https://www.kyoikusw.co.jp/customers/customers-voice-100018/)
購入したマークシート |
特注品(片面10択100問のシート) |
枚数 |
1,000枚 |
サイズ |
A4 |
価格 |
非公開 |
特徴 |
学校で統一されているテストの形式(10択100問)に合わせてつくられたオリジナル問題のマークシートです。 |
対応ソフト |
SSくんSuper(SR-6500plus対応):382,800円
まるごと君21(SR-6500plus対応):186,780円~ |
販売会社 |
教育ソフトウェア |
【Pickup】大学の採点業務におすすめのデジタル採点システム「デジらく採点2」
大学へのマークシート導入を検討する際に併せて導入をおすすめしたいのが、デジタル採点システム「デジらく採点2」です。
こちらのシステムは、多くの教育機関で採用されているマークシート会社「スキャネット」が提供しています。
スキャネットはGoogleの審査により、提供する技術やサービスを評価されているGoogleのテクニカルパートナーです。
引用元:スキャネット公式HP(https://www.scanet.jp/digi-rakuPP/)
デジらく採点2おすすめポイント
デジらく採点2が大学の採点業務におすすめな理由は、記述式、選択式の両方の採点に対応している点です。マークシート方式での自動採点はもちろん、手書きのカタカナ、アルファベットの文字や数字の解答も認識して自動採点してくれます。
また、ペンを使った添削を加えることも可能となっており、アナログとデジタルの両方の利点を生かした採点業務を行うことができます。
その他のマークシートを導入した大学の事例まとめ
マークシートを導入して効率化や質の向上につながった大学の事例を紹介いたします。
授業アンケートにマークシートを導入した例
大学内において、本当の意味で「身になる」「質が高い」と言える授業を行うためには、学生に対して授業アンケートを取るのが効果的です。一言に「学生」とは言っても、学生の性格や専門分野、送っているスケジュールによっては、授業への意見・ニーズは千差万別。細かく異なる学生の希望を的確に把握するため、年4回(クォーター)ごとに行っている授業評価アンケートにマークシートを導入することにしました。
導入の効果
迅速でリアルタイムなフィードバックができるようになった
大学内での授業アンケートにマークシートを導入することで、集計のタイミングが増えることにより、学内の教員達へのフィードバックがとても早くなりました。フィードバックが早いということは、それだけリアルタイムで的確な学生の意見を集められるということ。「今さら改善しても遅い」「もう少し早く気づくべきだった」という事態になるのを防ぎ、すべての授業でやるべき対策をやるべきタイミングで講じることができるのです。
マークシートのアンケートを行い、その集計結果表は各教員に渡して学生からの評価を確認しています。速やかな授業の改善を行えるようになることで、授業の質が上がるのはもちろん、学生自身の態度や意欲も向上します。
年に4回も繰り返している授業アンケートですから、こまめに授業の改善に取り組むことができ、またその時代や流れに合った、柔軟な対応を取れるようにもなります。学生からのニーズがない科目や、逆に学生のニーズが高い科目などを見極めることで、このアンケート結果を元に科目の開設や改廃といったことへも繋げていきます。
専門職の大学院では機関別認証評価の他、5年に一度、分野別認証評価を受ける必要もあります。マークシートでの迅速・確実な集計結果は、こちらの対応にも役立つことができます。
授業改善のための学生アンケートにマークシートを導入した例
ある関東の国立大学では、前期末・後期末の年2回にわたって「授業改善のための学生アンケート」を実施していました。アンケートの集計には膨大な時間がかかる上、集計結果の分析まで行うとなると、アンケートの実施から時間が空いてしまいます。
よりスピーディな集計とフィードバックを実現するべく、アンケートにマークシートを導入しました。
また、こちらの大学では紙でアンケートを取るマークシート式と、Webでアンケートに回答できるWeb式をハイブリット方式で運用しています。紙のコスト削減や、紙を配布する手間などを省いて効率的にアンケートができるため、臨機応変にマークシートとWebアンケートを実施するに至っています。
導入の効果
低コスト・短期間での集計が実現
Web方式を導入する前からマークシート方式のアンケートを導入していましたが、マークシートに切り替えてまずコストと時間の節約を目の当たりにしました。マークシートによる集計結果を業務委託で依頼するということになりますが、スピーディに集計結果を得られるのなら、依頼料も安いものです。
マークシートによるアンケートの集計では、早いだけではなく確実性の高い結果を得ることになりました。数値化された学生の意見やニーズ・希望をデータとしてまとめると、その時々に学生の抱えている意見がリアルタイムで分かります。授業をどのように改善していくべきかが手に取るように分かり、授業に磨きをかけるのに大変役立ちました。
マークシート以前ではアンケートの集計に時間もコストがかかっていたので、その時代と比べれば大幅に「改善アンケート」としての便利さがアップしています。
Web方式も組み合わせることでさらなる時間短縮
従来のマークシート方式に合わせて、現代社会にもぴったりのWeb方式アンケートを併用することになりました。授業アンケートは授業を良くしていく上で必要なものですが、授業内での時間を使って学生に回答してもらうため、肝心の授業そのものが削れてしまうというリスクがありました。
ここでWeb方式のアンケートを実施すると、アンケート用紙を配布してまた回収して…といった時間を短縮することができました。現代の学生たちにとってWebは馴染み深いものですから、アンケートそのものも短時間で実施することができ、授業時間を大幅に減らすような事態は避けられます。
また、アンケート用紙自体のコストを削減することにも繋がるため、Web方式の授業アンケートは低コストであり、導入も簡単です。
もちろんマークシートで行うべき授業もあります。Web方式は臨機応変にマークシート方式と組み合わせることができるため、科目のたくさんある大学の授業アンケートで大いに活躍しています。
関東の私立大学に導入した例
関東のある私立大学で学内の授業アンケート集計にマークシートを導入することにした事例の紹介です。
この大学では、学部や学科ごとに学生から取り入れたい意見が異なるため、アンケート項目が学科・学部それぞれで異なります。大学では15種類、大学院では12種類となり、計27種類もの項目が存在するアンケートが実施されているのです。
これまでに行ったアンケートの調査票が数多く存在している上、アンケートは大勢の学生が回答します。回答・集計結果を曜日や時限順、さらに教員の氏名順に並べてまとめるのは、手作業だと時間とコストが多くかかるのは避けられません。
ですが、集計から分析までに時間がかかれば、結果を授業へ反映することも上手くいきません。そのため、短時間・低コストでアンケート結果を集計できるマークシートを授業アンケートへ導入することにしました。
導入の効果
ミスのない迅速な集計結果を得られる
27種類ものアンケートを集計するとなれば、膨大な量の調査票を処理することになります。手作業でやれば、ミスが起こる可能性が懸念されるものです。しかし、マークシートによる機械処理ではデータの二重計上や別のデータの混入といったミスが起こる可能性は低く、正確かつ適切な処理をすることができました。
極めて短期間にミスのないデータを集計できれば、フィードバックともいえる学生の意見を授業に反映できます。そのとき起きている問題・課題にリアルタイムな対応を取れるため、スピーディーに授業内容の改善ができるのです。データに対する信頼性と確実性がアップした点も、マークシートならではの成果です。
また、マークシートで集計した授業評価アンケートの結果はデータとしてまとめて、集計値や経年比較といった分析に活かすことができます。良い授業と悪い授業、学生の入学した年代など、異なるケースごとに授業の内容を比較して、データから正確な分析結果を得られるように変わったのです。良い授業にはどんな特徴があったか、入学した年代別の学生でどのような授業ニーズの違いがあったか…授業を改善していく上で、これほど有益な情報はありません。
関東の大規模な私立大学で導入した例
全部で3つのキャンパスと14の学科を持つ、非常に大きな規模の大学にマークシートを導入した事例です。大学の規模が大きいため、授業改善アンケートを学生に実施させる場合も相当な時間とコストがかかります。加えてキャンパス・学科・科目などの組み合わせによって全部で32分類別での集計や、科目ごとに結果を比較するとなると、データ処理は途方もないものになります。
アンケートの実施・配布・回収・集計までを大学の教員に頼っている状態だったため、教員への負担が大きく、加えて時間やコストもかかっていました。それらを節約するため、授業評価アンケートにマークシートを導入するに至りました。
導入の効果
単純な事務的な処理・負担が軽減される
通常のアンケート実施だとアンケートを作って紙に印刷し、印刷した用紙を配布後、回収して集計・管理…その後は集計結果を出力する作業や分析作業など、かなりの事務的な負担が要されるものでした。アンケートをマークシートにすれば、全て機械的に処理することができるため事務的な負担がかなり軽減されるようになるのが魅力です。
読み取った集計結果はそのままデータとして保存され、そこから集計や分析結果として簡単に出力することができます。無回答の回答データを抜いたりするのも簡単です。また、集計した結果を教員へ返却するとき、学科や教員ごとに並べ直したりすることも容易になりました。
事務的なコストや負担が軽減されることによって、これまでアンケートの実施や集計作業にあてていた時間を有効に活用することができています。
大学の国家試験対策に導入した例
大学で行っている国家試験への対策として、授業内での試験やテストにマークシートを導入することを決めました。国家試験がマークシート形式で行われているため、試験本番の雰囲気や問題への向き合い方を学生に体験させられるためです。
事例元となった大学では管理栄養士を目指すための国家試験合格を目指しており、試験にはさまざまな専門分野の知識を問う設問が多いのが特徴。膨大な問題数をスピーディーかつ正確に処理できるマークシートは魅力的でした。
また、集計した成績データを効率よく学習サポートに活用できるよう、自由度の高いカスタマイズ性も求めていた点もポイントです。運用方法が簡単であり、導入後に問題用紙やマークシート用紙をカスタマイズできるマークシートソフトなら、臨機応変な問題を作り上げることが可能になります。国家試験への対策として、マークシートシステムは適切だったのです。
導入の効果
国家試験の合格率が順調に伸びていった
試験対策の授業にマークシートシステムを導入してからは、管理栄養士国家試験の合格率が順調に伸びていく傾向が見受けられました。マークシートソフトを導入して以降、授業内容やテスト内容、生徒達の本質と向き合いながら国家試験対策に必要なものを見つめ直していったところ、最初が50.7%だった合格率が68.6%に、ついには82.3%にまで伸びました。
国家試験の合格率が伸びたことにより、新卒の就職率が全国平均を上回る結果が得られました。マークシートソフトを使用しながら随時必要だと思った機能をカスタマイズしていくことで、学生自身も勉強のしやすさに磨きがかかったようです。
また、マークシート処理によりテスト採点の手間が省かれるようになったことから、マークシートテストの頻度が上がり、学生の学習意欲が向上したというのも、合格率のアップに繋がった理由です。
学生のモチベーションが上がった
マークシートを授業に導入したことにより、学生一人ひとりに寄り添ったきめ細やかなアドバイス・フィードバックを行えるようになりました。自分の苦手分野がハッキリと目に見えて分かったり、今の自分に備わっている長所が見えたりすることで、学習に対するモチベーションがアップ。国家試験対策の勉強にも積極的になれるようになりました。
また、マークシート試験を導入した後は授業の成績が伸び、結果が分かりやすくなり、「頑張ってるね」「すごい」と学生を褒める材料もひと目で見つかります。面談や個別指導の度に学生を褒めて鼓舞する機会が訪れるため、学生自身も前向きになり、自信がついて勉強が楽しくなったようです。
実際にこちらの大学では、年6回の模擬テストをする上で半期(3回のテスト)ごとに成績の伸び率を学生の親へ送付しています。教員だけでなく親族の目からも実力の伸びを認めてもらえることも、モチベーションの維持に繋がっています。
大学における目標を大きく手助けしている
大学において「卒業」「就職」「国家試験合格」は三大目標として数えられます。これらのうち「国家試験合格」を達成する手立てとして、マークシート導入は大いに貢献してくれました。マークシートを用いた模擬試験採点システムでは、本番の国家試験のような形式で問題を解き、試験後は客観的で分かりやすい結果を表示してくれます。
数値が見える形でデータとして整理されることは、試験合格に大きく貢献してくれます。国家試験の受験に備えてすべきことを考えるヒントとなり、学生に悔いの残らないよう全力で国家試験に臨むことができます。
マークシートによって国家試験の合格率が伸びたため、もう2つの目標である「卒業」や「就職」の目標も叶いやすくなりました。的確な数値データは大学生活をより有意義なものにする一因の一つです。
カスタマイズで「かゆいところに手が届く」
マークシートソフトを使い続けるうちに、足りないと感じた機能を追加でカスタマイズしています。自由にカスタマイズできることにより、まさに「かゆいところに手が届く」と言えるような、理想のマークシートソフトへと近づいています。
その一例として「時系列帳票」という機能では、学生に実施したテスト結果を集計し、その成績を時系列でまとめて分析することが可能です。時系列でまとめた結果を見れば、教員には授業の改善点が、学生には学習方法の改善点が自ずと見えてきます。この機能はかなりの力を発揮し、合格率のアップに大きな貢献を果たしました。
授業や学習の見直しだけではなく、時系列ごとに自分の努力の成果が目に見えて確認できるようになったことから、学生が試験対策へのモチベーションを上げられるようになったのも、嬉しい効果です。
マークシートを大学に導入するメリットは?
採点にかかる時間やコストが削減できる
従来の大学の期末試験では採点が手作業で行われており、試験のたびに教員に大きな負担がかかっていました。一教科に数日間かかる場合もあるようです。
しかし、マークシートが導入されると、これまで手作業で行っていたテストの採点をすべて自動化することができます。自動化することで採点の正確性が確保できるだけでなく、採点時間を大幅に短縮することも可能。1教科につき50分くらいで採点が完了し、採点ミスが起こることもないそうです。
大学生は人数が多いため、手作業を行わないのは教員にとって大きなメリットになるでしょう。大学教員の負担を大きく減らせるだけでなく、授業準備や生徒指導などに業務時間をあてられます。
試験結果を活用できる
マークシートを導入することで、試験結果の電子データ化が可能です。電子データ化された試験結果は、総合成績や平均点などのデータを楽に確認できます。
正答率の高い問題や低い問題などを把握できるので、試験結果を授業に反映しやすいのもポイントです。教員の負担になりやすい授業準備の時間を減らせるだけでなく、効率的に生徒全体の成績をアップさせることもできるでしょう。試験だけでなく出席管理もできるので、受講生の多い授業時にマークシートが活躍します。
回答する側のメリットにもなる
マークシートでの回答が、答える側のメリットになる場合も。例えば、穴埋め問題で英語の熟語が出た場合が良い例になります。
「I’m looking forward ( ) you.」という問題が出ると、( )の中は「to seeing」が正解だと知るきっかけになるでしょう。選択問題という性質から「look forward」の後ろは「to see」ではなく、「to seeing」であると印象付けられます。
結果、記憶に留まりやすくなり、この熟語を暗記する可能性が高まることに。逆にこの問題を記述式で出すと、全文を英語で書かなければならず、暗記の負担となるでしょう。英語の熟語の暗記には、マークシートの穴埋め問題にチャレンジすると良さそうです。
大学の経費削減なら「スキャナで読み取るマークシート」がイマドキ
マークシートを読み取るには、OMR(専用機)かスキャナが必要です。コストを抑たい方に向けて「スキャナで読み取るマークシート」のメリットをまとめました。
(1)なんといっても安い
スキャナで読み取るマークシートのメリットは、費用を削減できることです。通常、マークシートは情報を読み取るときにOMRという読み取り専用設備が必要になります。しかし、OMRは購入に高額の費用がかかることに。
OMRを使わずにスキャンできるのが、スキャナで読み取れるマークシートです。高額なOMRを導入しなくていいので、大学での経費削減が実現します。
(2)成績をつける時間がかからない
必要な数のマークシートと市販のスキャナを準備するだけで、楽に試験結果の集計が行えます。シートに記入された選択肢をエクセルファイルやパワーポイントに出力するだけで、分かりやすく結果が表示されるため非常に便利です。
(3)ソフトウェアが無料でダウンロードできる
スキャナで読み取るマークシートを購入できる会社の中には、情報を取り込むのに必要なソフトウェアを無料でダウンロードできる会社があります。普段学内で使っているスキャナや複合機、パソコンを用意するだけでよく、マークシート用紙の購入費用のみで試験から採点まで実施可能です。
記述式にも対応できる
おすすめのマークシート会社2選
スキャネット
引用元:スキャネット公式HP
(http://www.scanet.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 無料ソフトあり※有料ソフト99,000円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- スキャナ44,000円~
- 導入にかかる最低費用
- 48,180円
教育ソフトウェア
引用元:教育ソフトウェア公式HP
(http://www.kyoikusw.co.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 107,800円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- OMR※費用は要問合せ
- 導入にかかる最低費用
- 622,600円
【調査対象】
2023/5/8時点、Google検索で「マークシート 導入」と調べ、検索結果に表示された上位50社を選出。
【選定基準】
その中でマークシート、集計/採点用ソフト、読み取り機の金額が明記されている2社をピックアップ。