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大学入試のマークシート導入
大学入試のマークシート方式は、多数の答案を限られた期間で採点・集計するための選択肢です。ただし、導入には「用紙を作って読み取る」だけでなく、受験番号の照合、記述式との併用、読み取りエラーの確認、合否判定用データの検証までを含めた準備が欠かせません。
ここでは、大学が独自に実施する一般選抜などを想定し、実際の導入事例、マークシート用紙の設計、導入手順、トラブルへの備え方を解説します。大学入学共通テストの解答方法ではなく、入試を運営する担当者向けの内容です。
大学入試へのマークシート導入事例
大学入試では、全問マーク式にする方法だけでなく、マーク式と記述式を組み合わせたり、当日の採点作業を外部に支援してもらったりする方法があります。スキャネットの公式サイトに掲載された事例を紹介します。
受験者数33,800名:マーク式・記述式を組み合わせた入試
大学名非公表の「B大学」では、受験者数33,800名の入試で、マーク式と記述式の両方に対応したカスタマイズシートと採点ソフトを利用。出願者・受験者管理ソフトも導入した事例として紹介されています。
大規模な入試では、答案の読み取りだけでなく、出願情報と受験者情報を照合できる運用まで含めて検討することが重要です。
受験者数6,530名:マーク式入試で当日の採点支援を活用
同社が公開している「D大学」の事例では、受験者数6,530名のマーク式入試に、カスタマイズシートと採点ソフトを使用。さらに、2日間の当日採点オンサイト対応を組み合わせています。
学内だけで処理することが難しい場合は、読み取り機器の導入に加え、入試当日の作業支援を依頼する方法も検討できます。
参照元:スキャネット公式サイト「大学入試、高校入試をサポート」(大学名は同社サイトで非公表。受験者数・導入内容は掲載情報に基づきます)
大学入試に対応するマークシート会社を比較したい方へ
用紙の作成から読み取り・採点までを検討するなら、必要な機器、ソフト、サポート範囲を比較しましょう。入試方式や処理枚数によって、適した構成は変わります。
マークシート会社2社の比較を見る
大学入試にマークシートを導入するメリット
採点・集計にかかる作業を減らせる
マーク式の解答を機械で読み取り、正答データと照合することで、手作業での採点や点数入力の負担を軽減できます。結果をデータで扱えるため、科目別の集計や入試担当部署への引き渡しも進めやすくなります。
採点基準を統一しやすい
正答と配点をあらかじめ設定すれば、マーク式の問題を同一基準で採点できます。ただし、正答の登録ミス、受験番号の取り違え、読み取りエラーまで自動的になくなるわけではありません。試験前のテストと、採点後の確認が必要です。
実施規模に応じて運用を選べる
専用OMR(光学式マーク読取装置)を使う方式のほか、市販のスキャナと対応ソフトを組み合わせる方式もあります。実施頻度や答案の枚数、学内の人員体制を踏まえ、機器購入と業務委託のどちらが適するかを判断できます。
大学入試用マークシートの設計で押さえたいポイント
受験番号・科目・試験方式を正しく識別できるようにする
答案と受験者情報を結び付けるため、受験番号の桁数、科目・試験区分の識別方法、解答用紙の種類を最初に決めます。複数の学部や日程で異なる答案を使う場合は、用紙の取り違えを防ぐため、用紙識別用の番号やコードの使用も検討しましょう。
受験番号を受験者自身にマークさせる場合は、桁ずれや記入漏れを検出できるかを確認します。あらかじめ受験番号を印字する方式なら、出願データとの照合方法や印刷物の管理も決めておく必要があります。
問題形式と解答欄の配置を合わせる
設問数、選択肢数、複数解答の有無に応じてマーク欄を配置します。科目ごとに問題数が異なる場合は、別用紙にするか、共通用紙で対応できるかを検討してください。記述式を併用する場合は、解答欄の大きさに加え、記述部分をどのように採点するかまで設計します。
解答欄には設問番号を分かりやすく示し、受験者が行を飛ばしたり、別の設問へマークしたりしにくい配置にすることも重要です。
用紙・印刷条件は読み取り方式に合わせる
専用OMRでは指定の用紙や印刷条件が求められることがあります。一方、汎用スキャナを使う製品には普通紙対応のものもあります。「すべてのマークシートに専用紙が必要」「普通紙なら何でも読み取れる」とは限りません。
採用予定の機器・ソフトに合わせて、用紙サイズ、紙質、印刷倍率、マーク枠や位置合わせ用の印の仕様を確認します。印刷後に拡大・縮小が起きていないかも、試験用の実物で確認してください。
関連情報:マークシートの普通紙と専用紙の違い
本番前に「読み取りにくい答案」もテストする
正しいマークだけでなく、薄いマーク、消し残し、複数マーク、無回答、受験番号の桁不足、用紙の折れや傾きなどを含むテスト答案を準備しましょう。どの状態をエラーとして検出できるか、エラー時に原本画像を確認できるかを確かめることが大切です。
大学入試にマークシートを導入するまでの5ステップ
- 要件を整理する:入試方式、科目、受験者数、答案の総枚数、採点を終える期限を確認します。記述式の有無や、複数日程・複数学部での利用も整理しておきます。
- 読み取り機器・ソフト・用紙を選定する:専用OMRか汎用スキャナ対応方式かを比較し、マーク式の配点設定、記述式の採点方法、データ出力形式、保守・当日サポートを確認します。
- 用紙を試作して模擬採点する:受験番号と答案のひも付け、正答・配点の登録、無回答や複数マークの判定をテストします。印刷からデータ出力まで、本番と同じ流れで検証してください。
- 試験当日の回収・読み取り体制を整える:試験室ごとの配付・回収枚数を照合し、用紙の混入を防ぎます。読み取り担当、エラー確認担当、責任者、障害時の連絡先を決めておきます。
- 採点結果を検証・確定する:エラー答案を原本と照合し、正答・配点の設定、受験番号の重複・欠番、出力件数を別担当者と確認します。確定したデータのみを合否判定の工程へ渡します。
大学入試のマークシートで起こりやすいトラブルと対応
マークが薄い・消し残しがある
読み取り結果が無回答や複数マークになった場合は、原本またはスキャン画像を確認します。採点担当者の判断で場当たり的に修正せず、無回答・複数回答の扱いと再判定の承認手順を試験前に決めておきましょう。
用紙の折れ・傾き・紙詰まりで読み取れない
該当する答案をほかの束と分けて保管し、機器の推奨手順に従って再読み取りします。再処理した答案を二重計上しないよう、処理済みの受験番号と枚数を記録することが重要です。
受験番号や科目情報が一致しない
出願・受験者データと答案の識別情報を照合し、重複、桁不足、科目違いなどを確認します。照合できない答案は採点結果を確定させず、責任者が所定のルールに沿って処理してください。
採点ソフトや読み取り機が停止する
復旧手順とベンダーの緊急連絡先を共有し、予備機器や代替処理の可否を確認しておきます。障害発生前に処理したデータを残し、復旧後は再処理分との重複がないか検証します。
マークシートの読み取り方式と導入費用の考え方
専用OMRと汎用スキャナ対応方式を比較する
専用OMR方式は、所定の用紙を機器で連続して読み取る方式です。大量の答案処理に向きますが、機器の設置や保守、用紙の仕様などを確認する必要があります。
汎用スキャナ+マーク認識ソフト方式は、市販のスキャナで答案を画像化し、対応ソフトでマークを判定する方式です。専用読取機が不要な製品もありますが、使える用紙やスキャナ、読み取り精度の検証条件は製品によって異なります。
記述式を組み合わせる場合は、別途デジタル採点機能などが必要になることがあります。マークの自動判定と、文章による解答の採点は区別して比較しましょう。
例えば教育ソフトウェアは、OMRを利用したマーク採点と、記述式のデジタル採点を組み合わせる入試向けシステムを案内しています。自学の試験方式に必要な機能・運用支援がそろうか確認するとよいでしょう。
機器の価格だけでなく、入試1回あたりの総費用で見る
費用を比べる際は、読み取り機器・採点ソフトの導入費、用紙の設計・印刷費、保守・ライセンス費、事前テストの工数、当日の作業人員や外部委託費まで含めて見積もります。入試が年に数回の場合、機器を購入するより委託が適するケースもあります。
ベンダーには「何枚を何時間で処理できるか」だけでなく、エラー確認にかかる時間、入試当日の連絡体制、合否判定用データの納品形式まで確認しましょう。
【PR】記述式を含む採点も検討するなら「デジらく採点2普通紙対応版」
スキャネットの「デジらく採点2普通紙対応版」は、普通紙の答案をスキャンし、パソコン上でまとめて採点できるシステムです。設問ごとの分散採点や部分点の設定にも対応し、カタカナ・英字・数字の1文字の解答については文字認識による自動採点機能を備えています。
長文の記述式答案をすべて自動採点するものではありません。大学入試に利用する場合は、試験方式に応じたカスタマイズの要否と、マーク式答案の処理方法を提供元に確認してください。

参照元:スキャネット公式サイト「デジらく採点2普通紙対応版」
大学入試の採点体制で確認しておきたいこと
大学入試では、読み取り担当と採点結果の承認担当を分け、正答・配点を変更した場合の履歴を残すなど、誰が、いつ、何を確認したか分かる体制を整えましょう。受験者情報や答案データの閲覧権限、保存期間、外部委託時の情報管理についても、学内規程に沿って取り決める必要があります。
また、再採点が必要になった場合に備え、元の答案、読み取り画像、採点設定、修正履歴を照合できる状態で保管することが重要です。
大学入試のマークシートに関するよくある質問
大学入学共通テストのマークシートを大学独自の入試にも使えますか?
大学入学共通テストと各大学の個別入試は実施主体や試験設計が異なります。共通テストの形式を参考にすることはできますが、独自入試の用紙として利用できるかは、設問数や読み取りシステムの仕様によって判断が必要です。
マークシートは普通紙でも作成できますか?
普通紙に対応したスキャナ式の製品もあります。ただし、印刷倍率やマーク欄の形などに条件があるため、製品指定の仕様に合わせて作成し、本番前に読み取りテストを行ってください。
記述式の問題がある入試でもマークシートを導入できますか?
可能です。選択式はマークシートで処理し、記述式は別欄・別用紙で採点する方法や、デジタル採点システムを併用する方法があります。部分点の扱いや採点担当者の確認手順まで含めて設計しましょう。
記述式にも対応できる
おすすめのマークシート会社2選
スキャネット
引用元:スキャネット公式HP
(http://www.scanet.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 無料ソフトあり※有料ソフト99,000円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- スキャナ44,000円~
- 導入にかかる最低費用
- 48,180円
教育ソフトウェア
引用元:教育ソフトウェア公式HP
(http://www.kyoikusw.co.jp/)
- 集計/採点用ソフトの費用
- 107,800円~
- 取り扱っている
読み取り機の種類
- OMR※費用は要問合せ
- 導入にかかる最低費用
- 622,600円
【調査対象】
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【選定基準】
その中でマークシート、集計/採点用ソフト、読み取り機の金額が明記されている2社をピックアップ。