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テストの採点を早くする方法とは?
テストの採点は、できれば早く完了させたいものです。しかし、様々な方法があるからこそ何が良いのか分からなかったり、実際に採点すると冷静に考えている暇がなかったりするケースも珍しくありません。では、どのようにすえれば早く採点するようになれるのか。その方法についてまとめてみました。
テストの採点を早く行うための方法
時間が限られている以上、短縮できる仕事はしていかなければいけません。もし採点を早めたい際は、以下の方法を検討してみましょう。
「単位」を変える
一般的にテストの採点は、生徒一人の解答用紙を上から下までチェックして終了したら別の生徒…という繰り返しを生徒の人数分行います。
しかし、これでは毎回異なる設問をチェックすることになるので効率が悪いのがデメリットです。対策として、10問のテストであれば1問目から10問目まで採点するのではなく、まずは1問目だけを採点してみましょう。その後は2問目だけを採点と、答案用紙を「縦」ではなく「横」で採点する手法を取り入れてみるのも良いかもしれません。
同じ問題を連続で採点するのですぐに正解かどうかを判断でき、従来の答案用紙を一枚すべて採点する方法よりも採点の効率が高まります。横で採点している間は、別の問題に目を通す必要がありません。回答のバリエーションが多くはなければ、違う問題を採点するたびに「正解なのか間違いなのか」で迷う時間も減少します。一つの問題の解答を覚えておけば良いので、自ずと採点時間も早くなるでしょう。
「〇」を付けない
テストの採点において、一般的に正答には「〇」を、誤答には「×」やチェックなどを記します。×ではなく、ハネのみにしている方もいるでしょう。この際、正答の際の「〇」を記入しないのも、テストの採点を早くするための方法の一つです。正答に〇、誤答に×は一般的ではありますが、それぞれ付けなければならないので都度〇か×かを判断しなければなりません。
その点、×やペケのみを記入するのであれば、正答には何もしなくて良いので時間の短縮になりますし、採点の際、頭の中も整理しやすいでしょう。もちろん、どちらを省略するかは自由です。例えば平均点の高い試験の場合、×やペケを用いる回数の方が少なくなるので、×やペケのみを記入した方がスピーディーな採点が可能になりますし、平均点数が低い試験であれば〇のみを記入した方が対応しやすくなるでしょう。
また、×やペケのみ、特にペケにしたほうが良いという声もあります。その理由として、〇よりもペケの方が書きやすい点です。〇の場合、円を描きますがペケは直線を引くのみでも問題ありません。一文字だけの比較であれば大きな差は生まれませんが、何百、何千と〇をすることになるので、トータル時間で考えるとペケのほうが早く採点できるでしょう。
スタンプを活用する
「〇をつけない」と同じ理屈ではありますが、「〇」や「ペケ」のスタンプを用意して、採点の際に「記入」ではなく「押す」という動作にすることで時間の短縮も可能です。「押す」と「書く」とでは押すほうがすぐに終わるうえ、かつ体への負担も少ないでしょう。
この際もペケのスタンプだけ用意し、間違っている部分にのみペケのスタンプを押していくことでも時間の短縮になります。一回だけスタンプを押すのとペケを記入するのとを比較すれば、決して大きな違いはないでしょう。しかし、テスト採点では何回も同じことを繰り返します。他にもやらなければならないことがある分、できる限り労力を削減するための工夫が必要です。
スタンプを押すだけであれば、書くよりも断然労力がかかりません。ただし、スタンプの場合だと間違っている箇所に注釈をつける際はペンに持ち替える工程が発生します。もしスタンプを使う際は、記号や選択式など記述ではない解答にのみ使ってみると良いでしょう。
選択問題から先に採点する
記述式の場合、考える時間が必要です。一方、選択式の問題の場合は「ここはあっているけど、こっちは違う」といった具合に解答に対して悩みません。採点も迷うことなく、スピード感を持って行えるでしょう。
そして、テスト採点も採点者のモチベーションが大切です。いつまでも終わりが見えないと、モチベーションも低下してしまいます。素早く採点できるものであれば、早く終わらせて「後はこれだけ」とすることで、テスト採点のモチベーションが高められるでしょう。
採点する生徒の順番を工夫する
採点する生徒の順番はあいうえお順だったり、生徒の座席に応じた順など採点する人にとって違いがあります。テスト終了後、集めた解答用紙を採点する流れとなるので、テストの時の座席に基いた採点となるのは当然でしょう。その際、普段から成績の良い生徒から順に採点していく手法も有効です。
成績の良い生徒の場合、高得点が予想されます。間違っている箇所が少ないので、「間違えている部分にペケのみ」であれば、ペケを付ける回数そのものが少なくなるのがメリットです。
一方、成績があまり良くない生徒の場合、ペケを付ける回数はどうしても多くなってしまいます。スピード感は、テスト採点のモチベーションに直結する部分です。まずは採点を完了させやすい生徒の解答用紙を優先し、採点のモチベーションを高めてみるのも良いでしょう。
一度に採点を行わない
テストの採点を早く終わらせたいと思うと、どうしてもつきっきりになってしまいがちです。しかし、テストの採点を一度にすべてやろうと考えるのではなく、適度に休憩を入れるようにしましょう。一気に採点するのではなく、分散して採点することで効率的に進む可能性もあります。
「早く採点をしなければ」という気持ちはよく分かります。しかし、テスト採点は集中力が大切です。何時間も採点を行っていると、次第に集中力も落ちてくるでしょう。
採点そのものをミスしてしまうことにもなりかねません。採点で大切なのは確実性です。早さも大切ではありますが、どれだけ早く採点を行えたとしても、採点にミスが多々あっては信頼を損ねてしまいます。特に人間が手動で行えば、ミスは出てしまうものです。自分自身ではしっかり行えていると思っても、ミスしているケースは採点に限った話ではありません。信頼関係を崩さないためにも、ミスをなるべく減らせる方法があれば試してみましょう。
時間を決めて適度に休憩し、集中力を保つことで結果的に短時間での採点が可能になることも珍しくありません。
効率化のためにシステムという選択肢も検討しよう
素早く採点を行うための工夫をいくつか紹介しましたが、これらによって確実にミスを防いだり時間を短縮したりできるとは言い切れません。集中力にも限界はあります。
もっと早く採点を終わらせたいとお考えなら、採点システムの導入も検討してみましょう。人の手ではなく機械によって採点を行うので、ヒューマンエラーの防止や採点者の負担軽減といったメリットがあるのです。スピーディーな採点が可能になることで、人件コストの削減も期待できます。
採点は、必ず自らの手で行わなければならないものではありません。コストやシステムでできることを調べたうえで、コストや時間が削減できるようであれば導入をしてみるのがおすすめです。
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